文学フリマ
文学フリマとは、大塚英志氏が2002年にがきっかけとなり始まった文学同人誌即売会です。今回でなんと19回目。いまでは、地方開催も盛んになっていて、来年は金沢でも行われるようです。(スポンサー募集してるみたいです)
ぼくは多分、高校生の時に「新現実」という批評誌で知った気がします。面白いことやろうとしてるなと。コミケが普通の人の耳に入ってきていて、クラスの何人かが行っていて、ヤベーとかすげーとか言ってたような時期でした。
イベントの存在を知ってすぐに参加したわけではありませんでした。まだSNSも発展途上で、リアルタイムの情報はなく、関係者の記事や参加者のブログで伝え聞く異様な空気が怖くて、これは文学かぶれの学生が行ってはいけないと勝手に決めつけていました。
それから数年後、大学の友人に誘われて始めて参加しました。
呆気にとられましたね。全然、怖くない。
見たことのある作家さんが普通に歩いていたり、気軽に話をしていたり、不思議な空間でした。
今回が双子のライオン堂を開いてから3回目の参加。ぼくもコピー冊子をもって友人のクロフネさんブースにお邪魔しておりました。
当店に委託して頂いている同人の方からお声かけて頂いたり、選書をして頂いてる作家さんやお世話になっている方々に会ったり、新たな委託依頼があったりと、楽しかったです。(時間見つけて同人誌紹介します)
そんな文学フリマも19回とすっかり定番化してきていて、参加人数も増えているようですし、もっと盛り上がることを期待しています。
ここでふと思うのですが、文学フリマがなかった時代、ネットが今ほど整備されてなかった時代、このリビドーというか情熱はどこにぶつけられていたのか気になります。
文学フリマ以前と以後で、文学同人をめぐる欲望や欲求消化の変化も興味あります。それにともなう文学の質の話なども。
次回は、双子のライオン堂も独自ブースを構えて、文芸誌的なものを発行したいと思っておりますので、そのときはよろしくお願いします。